EVとは

 EVとは「Electric Vehicle」の略で、日本語では「電気自動車」と呼ばれています。EVは電力を動力源とし、走行時にCO2を排出しないため、脱炭素社会の実現に向けた有力な選択肢として注目されています。モーター駆動による滑らかで力強い加速性能に加え、災害時には非常用電源として活用できる利点もあり、環境面と防災面の両面から価値が見直されています。
 充電方式には急速充電と普通充電の2種類があり、全国でインフラ整備が急速に進んでいることが普及を後押ししています。
 国内では依然としてガソリン車の利用が多いものの、政府によるEV推進政策や、大手自動車メーカーによる次世代EVの相次ぐ投入により、普及は着実に拡大しつつあります。
 一方で、充電時間の長さや航続距離への不安といった課題も依然として存在しますが、今後はバッテリー技術の進化とインフラのさらなる充実により、これらの懸念が大きく改善され、EVは次世代モビリティの中核を担う存在となる可能性を秘めています。

製造拠点への投資が未来を動かす

 世界的に進むEV(電気自動車)シフトの波は、車そのものだけでなく、製造拠点の戦略的重要性を一段と高めています。特にEVは、従来の内燃機関とは異なり、バッテリー・パワーエレクトロニクス・制御技術といった新領域の要素が製造の中核を占めており、それに対応した先進的な生産体制が求められています。
 そうした中で、今、国内外のメーカーや関連企業から注目を集めているのが九州エリアです。九州はすでに自動車産業の集積地として実績があり、半導体・蓄電池産業との連携性、地理的優位性(アジア市場へのアクセス)、そして自治体による積極的な企業誘致施策を背景に、EV関連工場の新設・拡張が加速しています。
 熊本・大分・宮崎といった主要エリアでは、バッテリー工場やEV部品工場の稼働・計画が相次ぎ、雇用創出や地元大学との連携も進行中です。こうした動きは、単なる一企業の進出ではなく、地域の産業構造をEVを軸に再構築する動きそのものであり、これからの10年にわたって多方面に経済波及効果をもたらすと期待されています。
 EV市場の拡大が世界的に加速するなか、製造拠点への投資は“時間価値の高いアクション”となりつつあります。とりわけ九州のようなポテンシャルを秘めた地域においては、先行して関わることで、今後形成されるモビリティ産業エコシステムの中核プレイヤーとしての地位を築くことが可能です。
 私たちは、そうした地域でのEV関連工場の立地支援、資金調達、戦略設計を通じて、次世代産業を支えるリアルな基盤づくりを推進しています。今こそ、未来のものづくりの拠点に、確かな一手を打つ好機です。